お役立ちコラム

春秋のお彼岸や祥月命日などお墓参りへ行くのに適した時期を紹介!

1年を通してお墓参りはいつ行ってもいいとされていますが、お彼岸やお盆などお墓参りを推奨している時期もありますよね。

時期が決まっているとお参りもしやすくていいものです。しかしいつ、どのくらいの頻度でお墓参りへ行くべきなのか?疑問に思ってしまうこともあります。

お墓参りのオススメの時期やお墓参りの方法、さらに行事についてご説明します。

■ お墓参りへは、いつ行ってもいい!時期や頻度に決まりはない

お墓参りへ行く回数や時期など実際にこの日!でないとダメという決まりはありません。

何より【お墓参りへ行きたい!】と思った時に行くのが一番大切です。

例えば年に数回、お彼岸やお盆、祥月命日には必ずお参りする。後は行きたい時や、行ける時に行くと決めておくのもいいと思います。家から少し距離がある場合は、体調の良い時に行くなど朝起きた時に決めてもいいでしょう。

多く足を運びお参りすれば、ご先祖様たちも喜んでくれるでしょ。しかし日々の生活もあるので、無理のない範囲で行ける時に行くのが理想です。

■お墓参りへ行くオススメの時期

お墓へは、いつお参りしてもかまいませんが、1年を通してお墓参りへ行くべきとされている日も多くあります。

●春のお彼岸
お彼岸は年2回ある仏教行事です。寺院ではそれぞれ“彼岸法要”を執り行います。

「彼岸」は仏教用語で、私たちが住むこちら岸を「此岸(しがん)」、悟りの境地であり仏様がいるあちら岸を「彼岸(ひがん)」と言います。ちなみにその間にあるのが、三途の川です。

春のお彼岸は、春分の日を中心に前後3日間、計7日間を指します。寒い冬を越し春の訪れを感じる中でお墓参りすることができます。徐々に草花が芽吹き、動物や虫が顔を出し始める春は、はじまりの季節としてお参りするのにぴったりな季節です。

●お盆
1年で最大の仏事行事といえば「お盆」です。古くから日本では、盆と正月には祖先の霊が村や家に帰ってくる季節とされています。その起源についてははっきりしていませんが、外来宗教である仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という旧暦7月13日〜16日に行われる行事が伝わり、だんだん一つになったと考えられています。

「お盆」では、盆棚を作り、迎え火・送り火をし、寺院へ盆参りをし、盆踊りを夜通し踊って盛り上がり、飲食し帰って来たご先祖様を供養しました。

●秋のお彼岸
秋のお彼岸も春同様、秋分の日を中心に前後3日間、計7日間あります。夏の暑さも落ち着き緑葉が徐々に紅葉に変わり、彼岸花(曼珠沙華)が咲き誇るといよいよ秋が来た!と感じられます。

ちなみに秋分の日は「国民の祝日に関する法律」の中でも、同法2条で「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。」ことを趣旨としています。

またあまり知られていませんが、秋分の日は「お墓参りの日」にも認定されています。

●祥月命日(しょうつきめいにち)
「祥月命日」は、一周忌以降、故人が亡くなった同じ月日のことを言います。例えば5月18日にお亡くなりになった人の場合の祥月は、5月ということになります。

「祥月命日」で行う供養は、地域やご家族によって異なりますが、仏壇に故人が好きだった食べ物やお花を供えたり、お墓参りへ行き故人を偲んだりとさまざまです。また区切りとなるので、法事・法要を執り行うこともあります。

●月命日(つきめいにち)
毎月やってくる故人が亡くなった日を「月命日」と言います。地域や宗派によっては毎月の月命日に、故人の供養のために檀家の仏壇にお参りする「月参り」という風習が今でも残っています。

毎月故人を思い、月命日にお墓参りへ行く方も多く、定期的にお墓へ赴くことで様子もわかり、安心感も得られます。

●年末年始
年末には、一年の感謝を込めてお墓参りします。家中を大掃除するのと同じく、お墓もキレイにお掃除してあげると、故人やご先祖様たちも喜んでくれるでしょう。

また年始にもお墓参りをします。氏神がいる神社へ参拝へ行くように、自分たちのご先祖様にも新年のご挨拶をしましょう。本来、お盆と並びお正月も、半年ごとに祖霊を祀る行事でした。

●人生の節目
入学や就職、結婚や独立など、人生の中にあるさまざまな節目にも、お墓参りへ行くといいとされています。

自分の未来が良き方向へ向かうよう祈る人もいれば、無事に目標を成し遂げたことなどを報告し感謝する人もいると思います。また迷ったり行き詰まったりした時にもお墓参りし、心の整理をしたりご先祖様に相談したりと、気持ちを前向きにしようとする人もいます。

日本人にとってご先祖様は、常に身近にいる心強い味方です。大きな節目の時は、お仏壇ではなくご先祖様がいるお墓へ出向いてみてはいかがでしょうか。

■お墓参りへ行く時間帯は?
お墓参りへ行くのにいい時間帯は、午前中とされています。もちろん午後のお参りがダメというわけではありません。

夕方は「逢魔が時」などと呼んだりもします。昼と夜の境目には災いが起き、魔物と遭遇すると古く人々に考えられてきました。墓地は生者と死者の境界の場所なので、凶事はできるだけ避けようと思ったのでしょう。

●「ついで参り」は失礼にあたる?
お墓参りへ行くのに、何かの“ついで”は失礼にあたるという意見もあります。ご先祖様からすると「ついで」よりもお墓参りすることを一番に考えて会いに来てくれた方が嬉しいでしょう。しかしたとえ「ついで」のお参りであっても、子孫が手向けたお線香やお花はそれだけで嬉しいはずです。

気軽な気持ちで赴けば、お墓参りが重くのしかかる行事でなくなると思います。

■お墓参りに行く時に気を付けたいこと

お墓参りへ行く際、服装は平服で問題ありません。ただし、華美な服装や扇動的な文字が入った服などは控えるようにしましょう。

またお供えするお花にも決まりはありません。例えば、自宅で育てた花や、お参りへ行く時期に咲く季節の花をお供えしても大丈夫です。

お線香とお花だけでもお供え物として十分ですが、故人が好きだったお菓子や趣向品などもお供えすると喜ばれるでしょう。もちろんお供えした後は、忘れずに持ち帰りましょう。

お墓参りの時期はあまり深く考えず行事の時にできるだけ赴き、あとは「行きたい時に行こう」と思い立った時に行くのが一番です。

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