お役立ちコラム
5.192021
お墓を建てるにはどのくらいの費用がかかる?一般的な料金や相場をご紹介
近年では、終活をする人も増えた影響からか、新たにお墓を購入する方も多くなってきています。しかし実際に「お墓」と一言で言っても、墓地・墓石とは別にかかる費用は複数あるので注意が必要です。
墓石は費用相場が数百万円となるとても大きな買い物です。購入する前に下調べや複数見積もりを取って比較するといいでしょう。
■お墓の費用の相場は?
ここ最近の平均価格は、80万円〜200万円程度が相場です。あくまで一般的な相場価格になるので、そこに墓地の広さや付属品の種類や多さなどによっても前後します。また地域差なども多少影響が出ますが、北海道や中国地方などが費用を抑えめ、九州・四国などが高めです。
また地域によってお墓の流行やトレンドの違い、例えばコンパクトでシンプルなお墓を好む地域や、とても大きく華やかなお墓を好む地域などによって費用に差が出てきます。
お墓を建てる時にかかる主な費用は下記の通りです。
●墓石費用(石材費・デザイン費)
一言で「墓石代」と言いますが、実際には石の種類やその石材の加工の多さ、石の大きさ(使用量)などといった石材費になります。お墓を建てる時にかかってくる費用のほとんどが、この石材費です。また石材に加工やデザイン性を持たせると、さらに費用がかさみます。
●墓石の設置工事に伴う費用
墓地に、墓石を設置する費用の相場は5万円前後と言われています。山の上であったり急斜面やトラックが通りにくい細道など墓石の運搬や設置工事が難しい場所にお墓を建てるとなると、その費用が割高になります。
また、設置工事を少しやでも抑えたいのであれば、工事が簡単な設備の整った墓地にお墓を建てたり、施工負担が軽い据付型にするといいでしょう。
●お墓の管理費
お墓を建てたお寺や霊園など運営にかかる費用です。費用は主に水道代・電気代・清掃代・備品などに使われます。また公営の方が管理費が控えめです。
管理費は、施設によって異なりますが、1年あたり5,000円〜1万5,000円ほどが相場です。また支払いは年単位が多く、お寺や霊園などは3〜5年ごとであったり、永代使用料も含まれていることもあります。
●永代使用料
お墓を建てる「墓地」を使用するためには費用が必要不可欠です。これを「永代使用料」と呼び、永代使用料は墓地を購入した際に支払います。
墓地のある地域や立地、区画の広さなどによって費用は異なりますが、70〜200万円前後が相場となります。
■お墓を購入するタイミングは?
お墓は、生前に購入するパターンと、亡くなってから購入するパターンがあります。どちらにもそれぞれメリット・デメリットがあります。
|生前にお墓を購入する
生前にお墓を建てることを、仏教では「寿陵(じゅりょう)」と呼び、一般的には「生前墓」とも言われています。
ーメリットー
・残される人の負担を軽減できる
・好きな場所に好きなデザインのお墓を建てることができる
・相続税の対策になる
ーデメリットー
・生前からお墓の管理が必要不可欠
・霊園などによって生前墓を受け付けてもらえない
|亡くなった後に購入する
お墓は、実際に購入してから完成するまで早くて数ヶ月かかります。そのため亡くなってから納骨するタイミングを四十九日の法要に合わせると間に合わない計算となります。
そのため、家族が亡くなってからお墓を購入する場合、納骨と開眼供養(かいがんくよう)を同時に行うことができる、一周忌を目処にお墓を購入する人が多いようです。
ーメリットー
・生前に入れなかった公営(市営・町営など)の墓地や霊園、納骨堂に入れる
・毎年かかる管理費が死後からでいい
ーデメリットー
・お墓の購入費用として準備したお金が相続税の対処になる
・遺族に精神的・経済的な負担をかけてしまう恐れがある
■費用がかさむ原因は?
墓石の値段は石材の値段だけでなく、その石材の「産地」はもちろん、「石の量」「デザイン」「施工工数」などで大きく変わってきます。
●石材の量が多いほど価格が上がる
まずはなんといっても、使用する石材の量が墓石の値段を決める上で基本となってきます。単純に広めの墓地を借りれば、それだけ大きな墓石が必要となり、必然的に値段が上がっていきます。他にも、墓石だけに目がいきがちになりますが、墓地内に墓誌や外柵、灯籠といった付属品などを追加していく毎に、使用する石材の量が増えて、墓石代が高くなります。
●デザインによっては値段が変わってくる
日本のお墓といえば、一般的な台石を2つ重ねた上に細長い石「碑石」をのせる「三段墓」が思い浮かびますが、オシャレさと近代的なデザインを求めると、その分お値段が上がります。また同じ石材を使用しても、石材店オリジナルや新しいデザインの墓石は価格が高めです。石材代だけと言うより、デザイン費としての費用と考えるといいでしょう。
また自分だけのオリジナルデザインにすれば、当然デザイン費が必要となります。
●施工工数が多ければ多いほど高くなる
さらに施工工数が多くかかればそれだけ、墓石代が高くなっていきます。例えば、墓石の彫刻飾りが多かったり、香炉や花立など付属品が多かったりすると加工に手間がかかる分、割高になっていきます。
他にも、整備されていない墓地や山の上などへ墓石を運ぶと、その分工賃が高くなり、思わぬ出費になります。
■まとめ
墓石は、とても大きな買い物です。購入するときは複数の石材店から見積もりを取ることをオススメします。一人では決めずきちんと家族と話し合い、納得できるお墓を建てることをオススメいたします。
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