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2022年(令和4年)の「春のお彼岸」はいつから?彼岸の意味することとは

昨今、人々のライフスタイルの変化により、お墓やお参りのあり方が変わりつつあります。命日や休みになるお盆などはお墓参りへ行こうと思いますが、「お彼岸」に馴染みのない人が増えてきていると言われています。

春と秋、年2回ある「お彼岸」に込められた意味について今一度意識してみてはいかがでしょうか?

2022年(令和4年)の「春分のお彼岸」はいつから?

2022年(令和4年)の春のお彼岸は、3月18日(金)〜24日(木)までの7日間です。

内訳で説明すると、

・3月18日(金)彼岸入り
・3月21日(月・祝)中日(春分の日)
・3月24日(木)彼岸明け

となります。

そもそも「お彼岸」とは、3月の「春分の日」、9月の「秋分の日」を中日(ちゅうにち)とした7日間、ご先祖様のお墓参りを行う期間とされています。この「彼岸」とは、三途の川の向こうの世界を指します。

春分の日・秋分の日を含む期間がお彼岸になった理由は?

仏教的思想では、古来より西に極楽浄土があるとされています。太陽が真東から昇り、真西に沈む日である、「春分の日」と「秋分の日」は、西方の極楽浄土と現世が最も近づく日と言われています。その為、ご先祖様や故人が極楽浄土で過ごしてほしいという願いも込めて、供養するのに適した期間とされています。

また同時に、この時期に西方に向かって拝むと、功徳を積むことができると、信じられています。

故人が亡くなってから最初のお彼岸を「初彼岸」と呼ぶ

「初彼岸」は、故人が初めて極楽浄土である「彼岸」へと辿り着く時期です。「初彼岸」は家族や親族だけで行われることが多く、まだ故人への思いが深く残っていることも多いため、お供え物など豪華になることがあります。しかし「初彼岸」は普通のお彼岸と同じなので、法要などは特別必要ではありません。

菩提寺で彼岸法要や彼岸会が行われる場合は、家族のみで参加するのがいいでしょう。その場合、お布施を包むのが一般的です。

また宗派によって異なりますが「初彼岸」には、「彼岸」の方向である西方へと沈む太陽へ向かって拝む風習があります。

お布施の目安は?

お彼岸のお布施の相場は、自宅に僧侶を招く場合は、3万円〜5万円前後が多いとされています。またわざわざ出向いてもらうことから、お布施とは別に5千円〜1万円ほど御車代として包むこともあります。

お寺で行われる彼岸会などの法要に参加する場合は、3千円〜2万円前後と幅も広く、その中でも5千円〜1万円前後が多いと言われています。

お布施は、奉書紙で慶事の際の上包みの折り方(たとう折り)で包む方法が最も丁寧ですが、無地の白い封筒でも問題ありません。表書きには普通の墨で「御布施」と書くのが一般的ですが、何も書かずにお渡しすることもあります。地域や宗派によっても異なりますが、事前に確認した方がいい場合もあります。また、直接手に持ってお渡しするのはよくなく、お盆もしくは切手盆に載せるか、袱紗の上に載せて差し出すようにします。

春と秋のお彼岸の違いとは?

春と秋のお彼岸の違いはなんなのか?と言われた時、ご先祖様や故人を供養する目的として大きな違いはありません。ただ、お供えする食べ物やお花などが異なってきます。

●春のお彼岸
「春分の日」を中日とする前後7日間が「春のお彼岸」となります。この時期にご先祖様や故人の供養を行い、牡丹餅(ぼたもち)をお供えします。「春分の日」が祝日なのは、「自然を讃え、生物を慈しむ」という目的があります。

●秋のお彼岸
「秋分の日」を中日とした前後7日間が「秋のお彼岸」です。「秋分の日」が祝日なのには、「祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ」ためと言われています。秋は、お供物に「御萩(おはぎ)」を供えます。

●お供物
春に咲く「牡丹」と、秋に咲く「萩」に見立てた「牡丹餅(ぼたもち)」と「御萩(おはぎ)」をお供えします。この2つは呼び方は違いますが同じ食べ物です。

●お花
どちらの「お彼岸」でも、お供えするお花に明確な決まり事はありませんが、春なら春、秋なら秋を代表するお花をお供えするのが一般的です。春は「牡丹」や「マーガレット」「カーネーション」、秋は「リンドウ」や「菊」などが挙げられます。

もちろん、ご先祖様や故人が生前好んでいたお花をお供えするのでも問題ありません。どのお花をお供えしようか悩んだ時は、「季節のお花でお彼岸用」のアレンジメントを要望するといいでしょう。

ただし、バラといった棘のあるお花は、事前に棘の処理をするのがマナーですし、香りの強いお花や毒のあるお花はお供えするには不適切とされている地域もあるので注意が必要です。

お彼岸を迎えるためのお掃除は?

こまめに普段からお掃除していても、やはり「お彼岸」前にはお墓や仏壇など、より丁寧に心を込めてお掃除するいい機会です。綺麗なお墓や仏壇なら、ご先祖様や故人も喜んでくれるはずです。

●お墓のお掃除
普段から月命日などでお掃除をしていても、お彼岸前はより丁寧にお掃除をしましょう。雑草をむしり、墓石をしっかり水洗いするほか、お彼岸を迎える前は綺麗な状態を保ちたいなら、石材店や墓石掃除専門業者にクリーニングしてもらうのもオススメです。

●お仏壇・仏具のお掃除
仏壇や仏具をお掃除する際、少し注意と知識が必要となります。金箔部分は汗や皮脂に弱く、指紋がつきやすいので、手袋をしてお掃除するといいでしょう。また、黒檀や紫檀などの仏壇は、ホコリを優しく落とした後、柔らかい布で乾拭きします。特に御本尊やお位牌、脇仏などは優しく傷がつかないよう、慎重にホコリを払います。

まとめ

春も秋も「お彼岸」の時期は過ごしやすい気候なので、お参りに行くには適した季節とも言えます。お彼岸は、ご先祖様や故人が極楽浄土へと辿り着く大切な期間ですので、普段からお墓参りをしていても、「お彼岸」の期間はより心を込めてお参りするよう心かけましょう。

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