お役立ちコラム
12.202023
【お墓を建てる④】地域や宗教をどこまで考慮するべき?新たに墓地や墓石を選ぶ際の注意点とは
2023年も残すところあとわずか。全国的にも、冬将軍が到来しつつあり身体も動かしずらくなって何をするにも億劫になってしまう・・・けれど、家族や親族が集まるこの時期だからこそ、お墓について家族会議してみるのはいかがでしょうか?
地域によっては、新たに墓地や墓石を選ぶとき、宗教などどこまで配慮しなければならないのか?実は知らなかったりしませんか?
今回、そんな地域ごとで異なる宗教などへの配慮についてご説明させていただきます。
■無宗教であってもやっぱり多少は気にした方がいい?
お墓を建てないとならなくなったとき、何に重点を置いて墓地を決めますか?価格帯も気になりますが、一番は家族がいつでもお参りへ行ける身近な場所ではないでしょうか。家から近場で探すとなると、寺院・霊園とこだわりは多少省かなければなりませんが、地域によって宗教など決まり事があるので事前に調べるようにしましょう。
■墓石は地域や宗教によって異なるもの?
墓石は基本的に、墓地を管理する寺院・霊園の規定内と区画に収まるサイズであればデザインは、個人が生前好きだったものの形や、家族がこうしたいという形で建てることができます。しかしお墓を建てる地域や宗教によって建てられないデザインもあります。
一般的に日本で多く普及している和型墓石も一口で言っても実は地域や、その土地の石材店などによってもデザインや大きさが異なります。比較的に、南の地域に行くにつれて大きな形になっていく傾向にあります。また、宗旨・宗派によって彫刻する文字にも決まりがあるので、事前にこちらも併せて確認が必要です。
■お墓参りの作法に地域差や宗教が関係する?
お墓参りへ行くことは、故人やご先祖様に会いに行くということです。会いに行くことへの姿勢は、日本人であればどんな宗派・宗教、地域であってもなんら変わることはありません。「会いに行く」という行為に宗教は関係はないので、自分の行きたいと思ったタイミングで、例え少しの時間であっても会いに行くことに意味があります。作法も基本的には同じ流れなので、お墓へ行くからこうしなければならないといったことはありません。
ー仏教のお墓参りとは?
仏教の場合、供物としてお花を一対、水やお茶、故人が好きだった飲食物をお供えし、お線香をあげるのが一般的です。また参拝のために数珠なども持ち合わせるといいでしょう。ちなみに日蓮正宗と一部の宗派は、お花ではなく、樒(しきみ)をお供えすることもあります。ちなみに基本的には数珠は左手に、そこに右手を添えて合掌するのが一般的となります。
ー神道のお墓参りとは?
神道の場合、供物は榊(さかき)を一対、水、米、塩、御神酒と言った神道特有のお供えもの「神饌(しんせん)」をお供えするのが一般的となっています。そこに、地域やその一族の習慣で、故人の好きだった飲食物をお供えすることもあります。
ーキリスト教のお墓参りとは?
キリスト教の場合、お供物として花束を用意します。通常はお墓にそのまま横たえておきますが、花立があればそのサイズに見合った花束を作ります。また花束でなくても、リースの形でも問題ありません。花の種類も決まりはないものの、菊を中心とした仏花は宗教が異なるため避けるようにしましょう。基本的に、キリスト教では、供物は持参しないため、プラスして故人の好物だった物を捧げたい場合、教会に相談してみるようにしましょう。
ー地域によってお墓参りに違いはある?
お墓のある地域によっては、その土地ならではの作法があったりします。例えば、お墓参りの最後に日本茶を墓石にかける習慣や、沖縄地区では、親族が墓前でご馳走を広げる宴のような催しをするのも有名です。こうした墓前で飲食をする風習は、東北や九州といった一部の地域でも見られます。さらに広島、香川などの一部ではお盆の時期に「盆灯籠」と呼ばれる華やかな色の旗を作り、墓前に立てたり、長崎や五島列島の方では花火をしたり念仏踊りをしたりととても賑やかといえます。
■まとめ
お墓を建てるときは、時期や予算、デザイン、どこの石材店に依頼するかなど考えなければならないことがたくさんあります。もちろん一番は故人にゆっくりと眠っていてほしいという点です。だからこそ家族や一族でしっかりと話し合ってから決めるようにしましょう。「どこの墓地にしようか」「どんなデザインがいいのかわからない」などお墓にまつわる事柄なら、近くの石材店に相談するのが一番です。石材店であれば、その地域のことについて知見があるので、墓地を探すところから相談に乗ってくれます。
例え家族との話し合いの中で、和型かデザイン墓かと意見が分かれたとしても、一番適切なお墓を提案してくれ、他にもお墓にまつわることなら丸っと相談できるのも石材店の強みです。
まずは気軽にオンラインなどから問い合わせてみてはいかがでしょうか?オンラインでの相談は、こちら