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【お墓を建てる】和型墓と洋型墓、それぞれの特徴とメリット&デメリットとは?選ぶときのポイントを解説

お墓を建てる際、「和型墓」と「洋型墓」とどんな形のお墓にするか悩んでしまいます。もっとも一般的な和型三段墓を選びがちになりますが、実は墓地の区画内に収まれば和型であれ洋型であれ、さらにデザイン型であっても好きなお墓を建てることができます。

明確にお墓の形に決まるごとがあるわけではなく、故人が好きだった言葉を刻んだり、形なども好きに作って問題はありません。和洋それぞれにメリットとデメリットがあるので、しっかりと把握することで、建てたあとでの後悔もなくなります。

今回はお墓の形選びで迷わないために和洋ともに選ぶときのポイントをご説明いたします。

そもそも和型・洋型のお墓の違いとは?


多くの方が「和型墓」と聞いて一番はじめに思いつくお墓の形状ですが、同じ「和型墓」でも地域によって形状が異なります。「和型墓」は日本の伝統的なお墓で、縦長の細長い形であったり、曲線的な形状をしているのが特徴です。一番日本人に馴染み深く落ち着いた雰囲気もあるので、現在でも多くのご家庭で選ばれています。そもそも「和型墓」にはきちんとした意味があり、上の段の竿石を天(家庭円満)、上台を人(人望・出世)、中台を地(財産維持)を表しています。また標準型な「和型墓」であっても特別な加工をすることでより高級感を持たせることもできます。

一方「洋型墓」は、モダンでシンプルな美しいデザインの形状が多いお墓です。主に公園墓地や芝生墓地によくみられますが、もちろん一般的な墓地・霊園・寺院などにも建てることができます。デザインは、墓石の竿石がほぼ垂直に建った洋一段ストレート型や、一段目の台石(下台)、二段目の段石(竿石)と洋二段型や、オルガンのように斜めに墓石が加工されたオルガン型などがあります。また「和型墓」とは異なり「○○家之墓」「○○家先祖代々之墓」といった彫刻を入れなければいけないというわけではなく、好きな文字を刻むことができます。

コンパクトな墓石からカジュアルな雰囲気の墓石などもあり、個性的なデザインを楽しみたい場合は、「洋型墓」を選ぶのもいいでしょう。また言葉と共にお花といった彫刻をデザインすることも可能です。

和型墓選ぶ際のメリットとデメリット


和型は日本全国、地域による個体差があったとしても、伝統的な形状のため、景観も損ねず周りのお墓とも親和性がとれます。

〜和型墓のメリット〜
・日本伝統的なデザインのため美しく落ち着いた印象を与えてくれる
・何代にわたって継承するのに最適
・墓石に彫刻された文字やデザインが、日本古来から現在に至るまで継承されてきた歴史的な価値を持っている

〜和型墓のデメリット〜
・一般的な洋型墓と比べると割高
・区画に合わせてお墓の形状や大きさに制限がある
・デザインが細かいので、掃除や手入れがやや面倒
・薄いピンク色の石などは和型墓石として不向き

洋型墓選ぶ際のメリットとデメリット

周りのお墓とは違う形がいいという方は、「洋型墓」がおすすめです。縦長の「和型墓」と比べると横に長く高さはありません。近年「品格がある」「格調が高い」といった理由から「洋型墓」を選ばれる方も増えています。

〜洋型墓のメリット〜
・故人の好みや趣味、職業などに沿ったデザインでオリジナル性の高いお墓に仕上げることができる
・区画内に収まれば、自由な形の洋型墓石にできる
・故人が好きだった言葉などを刻むことができる
・和型墓石に不向きな薄いピンク色の石など華やかな石を組み合わせられる
・和型墓と比べると掃除やメンテナンスがとても楽
・縦長の和型墓と比べると天災にも強く、また雨風や紫外線などにも強い傾向にある

〜洋型墓のデメリット〜
・お墓を建てる地域や宗教にそぐわない場合がある
・寺院の墓地では洋型墓が禁止されていることがある
・高価になることが多い
・石材店によって洋型墓石の種類が多すぎて選ぶのが難しい

そのほかのお墓〜デザイン墓〜

和型でもなく洋型でもなく、自由な形にこだわりたい!そんな方に選ばれるのがデザイン型のお墓です。「デザイン墓」と言われるくらいですから、デザイン性が高く、個性的なものが多いのが特徴です。

変わったデザインで例えば、ツーリングがお好きだった方のお墓がバイク型に彫刻されていたり、園芸が趣味だった方のお墓がお花の形をしていたりと、故人が生前愛した思い出の品を形にしたお墓が増えています。また使用する石材も1種類だけでなく、2種類3種類と組み合わせて設計することもでき、それだけでもとても華やかなお墓になります。

あとは気になるのがお値段です。「和型墓」「洋型墓」「デザイン墓」とどの形状を選んだとしても石の種類と使用する石の量、加工などによってお値段は幅があります。石材によってはお値段差が約10倍になることもあるので、注意が必要です。※デザイン墓には、デザイン料も加算されます。

まとめ


お墓の形はこうでなくてはならない!と規制する法律は存在しません。しかしお墓を建てる墓地や霊園・寺院ごとの区画によって墓石の形や大きさに規定が設けられていることがあります。もっとも多いのが景観を損ねるような奇抜なデザインは不可としているところも多く存在します。

そのためまずは墓地や霊園・寺院などの規定内容をしっかりと事前に確認し、その後石材店に相談するようにしましょう。

地域に根付いた石材店であればどこの墓地・霊園・寺院がどういう規定を設けているのかも把握していますので、気軽に石材店へ問い合わせてみてはいかがでしょうか。

まずは気軽にオンラインなどから問い合わせてみてはいかがでしょうか?オンラインでの相談は、こちら

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