お役立ちコラム

子どもも身寄りもいないからこそ自身の死後「お墓」がどうなるか心配!生前にやっておくべきことやかかる費用とは?

自身の死後を考えたとき、生前にやっておくべきことはがいくつあるかご存知ですか?子どもや親族もなく、先祖代々からのお墓の管理ができない、といったことも起こりえます。

また、自分自身も死後どのようなお葬式や埋葬をして欲しいのか、遺言とまでいかずともノートなどに書き記したり、生前整理をしておくことで、心にもゆとりが生まれます。

実際に日本では昨年度だけで150万人を超える方が亡くなり、今後もその数は増える一方に。まさに「多死社会」であることは言うまでもありません。

そこに追い打ちをかけるようにコロナ禍となり、毎月毎月物価が上昇するのにも関わらず給与は変わらないことから不景気となり、お葬式やお墓も安さを重視した風潮がより強まる傾向にあります。時代とともにお墓のスタイルも大きく変化していき益々「終活」への重要性が注目されています。

終活で押さえるべきポイントとは?

ふとした瞬間、急に自分の死後を考える時があります。あの時、やっておけばよかったと後悔する可能性も高く、身体が動くうちに「終活」を進めるのも一つの手と言えます。「終活」は実際にやることが多く、少しずつでも始めておいて損はないといえます。

例えば、子どもや親戚といった血族がいない場合、財産相続などはどうなるのでしょうか?また懸念すべきは、自宅や土地といった大きなものから、光熱費や通信費といった日常で欠かせない毎月支払うものまでと、あげたらかなりの数が出てきます。自分の死後、子どもや親戚がいないとなると、どうなってしまうのか、考えただけでも不安はつきません。

さらに思いつく限りの中で、一番困るのが「お墓」ではないでしょうか。自分も今あるお墓に入ってしまったら、誰が後を管理するのかと、心配はつきません。

後々後継者や墓守がいないとなると、自分が生前に今ある「お墓」をどうするか真っ先に決めましょう。

生前のお墓の整理

生前にできるお墓の整理とは、現在建っている「お墓」を「墓じまい」し、眠っていたご先祖様や故人の遺骨を永代供養や散骨といった別の供養をする方法が挙げられます。永代供養はお寺や霊園が管理・供養してくれるもので、一定期間がすぎると「合祀墓(ごうしはか)」に移されるのが一般的です。主に33回忌までを期間に設けている永代供養墓が多く、それを過ぎると「合祀墓(ごうしはか)」へと移されます。しかし一度「合祀(ごうし)」されてしまうと、他家のご遺骨とともに埋葬されてしまうので、遺骨同士が混ざり合うことから取り出すことができないので注意が必要です。

また供養は、お寺や霊園が存在する限り永代に渡り行われます。

墓じまいから永代供養・散骨までの費用は?

現在建っている「お墓」を墓じまいするには、所定の手順にしたがって、石材店に撤去を依頼します。撤去にかかる費用は、墓地の面積内のお墓をはじめ、外柵などの取り外しも行うので、費用は大きく異なります。

また、「墓じまい」後は遺骨の数だけ、永代供養費や散骨費が必要となるため、ある程度まとまったお金を用意しておく必要があります。

墓じまい費用

①お墓の撤去にかかる費用

20〜50万円程度

②行政手続きにかかる費用

数百円〜1,500円程度

③新しい納骨先にかかる費用

8万円〜300万円程度

「墓じまい」はその名の通り、お墓を撤去しご先祖様や故人の遺骨を別に移すことを指します。墓石の撤去のみであれば約20万円程度でできます。しかし墓石を撤去したからといって、納骨されていた遺骨をそのままにしたり捨てたりといったことは法律によって禁止されているので注意が必要です。

また墓石を撤去・処分をする費用に開きがあるのは、お墓があった区画を更地にするまでが含まれ、1m²あたり10万円〜15万円程度の費用が必要となります。それに付け加え、ご遺骨の取り出しも一緒に依頼する場合も多く、別途5万円程度追加費用が発生します。

さらに寺院にお墓があった場合、お布施代や離壇料といった費用も必要となるので、総額が20〜50万円程度となります。

お墓の撤去工事が高額になる可能性も?

実は今あるお墓が建っている現状次第で、費用が総額目安より割高になることもあります。石材店によっても撤去費用の設定が異なるので、複数社から見積もりを取って比較し検討するといいでしょう。

寺院や霊園の通路が狭く、お墓が建つ場所まで重機を入れるのが難しい場合
山奥などにあるお墓の場合
一区画に複数の位牌が並び、複数の墓石を撤去する場合

|永代供養

価格目安 5万円〜150万円程度
永代供養の場合、永代供養料が1遺骨あたりに必要となります。墓守に代わって寺院や霊園が遺骨を供養してくれる費用です。ちなみにお墓の種類、例えば「単独墓」や「集合墓」によって永代供養料に付随して別途費用が必要となります。「単独墓」は個別のお墓を建て本骨(のど仏)を納骨するため、墓石料が別途必要となります。「集合墓」の場合、墓石は1つで、その下に納骨スペースが個別に分かれているお墓のことで、別途墓誌への刻字費用が発生します。

しかしどれもあくまで一例に過ぎないので、複数の場所からいくらかかるのかをしっかりと見積もりを取った上で、納得の供養の方法を見つけるようにしましょう。

|散骨

価格目安 5万円〜50万円程度

「散骨」は、遺骨を砕いて粉状にした状態で海や山林など自然に撒き供養する方法です。ただし遺骨には「六価クロム」という物質が含まれている場合があり、この「六価クロム」を無害にする処理を施す必要があります。

さらに海洋散骨であれば、船をチャーターする必要があり、例えば自身を含めて親族のみで行いたい場合や、他家の海洋散骨希望者とともに1台の船をチャーターする場合などで、費用が大きく異なります。また海まで出向くのが難しい場合、代理で散骨を行ってくれる業者もあります。

費用面で言いますと、約2〜50万円程度が一般的で、船を貸し切り状態にするのであれば、約30〜50万円と少しまとまったお金が必要になります。

ー「六価クロム」とは?ー
「六価クロム」は、癌の原因になったり、強い酸化作用から皮膚の炎症の原因になったりする物質です。そのため環境や生態系への影響を考えると、この「六価クロム」を無毒化する必要があります。また「六価クロム」が含まれていない遺骨もあるので、専門業社に依頼して確認する必要があります。

永代供養までがセットになっているお墓

近年では、単身者や夫婦だけといった一代限りのお墓や、子どもまでの2世代用として利用できるお墓もあります。このお墓には使用期限が設けられ、その期間を過ぎると合祀され、お寺や霊園が供養を引き継いでくれます。そのため無縁仏になる恐れがありません。

通常の永代供養とな異なり、一般的な墓石タイプのお墓を建てることができるため、価格が割高です。しかし通常の墓石によるお墓を建てると考えるのであれば、値段相応といえます。

まとめ

生前までにやっておくことは多数あるからこそ、日頃から少しずつ準備していく必要があります。もちろん「墓じまい」することへの抵抗感は拭えないかもしれませんが、自身がいなくなった後、ご先祖様や故人が眠るお墓が無縁墓(仏)になってしまうと考えると英断は必要不可欠を言えるでしょう。

少しでも「お墓」にまつわることで不安があれば、地域に根付いた石材店が気軽に相談に乗ってくれます。

まずは気軽にオンラインなどから問い合わせてみてはいかがでしょうか?オンラインでの相談は、こちら

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